破産不正の主要関係者
権限は広く読み、舵は損得の外の人へ
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、倒産手続を動かす人の側を扱います。
管財人に認められる権限がどこまで広いのか、そして清算型で会社の運営を誰に託すのかという中立性の見方を、一緒に押さえていきましょう。
管財人の権限は「調べる・守る・売る・巻き戻す」の方向へ広く読み、運営を託す相手は配当で得をする側から外して選びます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、権限を部分的に削った読み方はせず四つの動詞でひとまとめに広く読み、会社の舵は配当で得も損もしない位置にいる人へ渡す、ということなんですね。
この記事で分かること
- 手続を動かす管財人に認められる権限の広さと、運営を託す相手を選ぶときの中立性
- 再建型の経営統治には複数の形が勧められていることと、偏頗弁済が否認され得るという扱い
- 出題型の切り方(権限を狭める・中立性を事例で試す・一つの形に絞る)
破産不正の主要関係者(CFE-S1-D16-02)
よくある誤解
まずは、単独で提示されたら誤りになる記述を先に並べます。
- 手続が始まる前に債務者が結んだ契約に管財人は当然に縛られ、後から取り消せないという記述
- 債務者の事情を知る外部の関係者に、供述や資料の提供を求める権限までは与えられないという整理
- 財産を回収して守る権限は認められても、売って現金に換える権限までは認められないという線引き
- 情報の提供を求めるところまでが勧められているだけで、実際に提出させることまでは勧められていないという理解
- 清算型で会社の運営を託す相手として、内情に詳しい現任の取締役、回収に強い関心を持つ主要な融資先、あるいは誰を選んでも差し支えないとする並び
- 再建型の手続中の経営統治は、独立した代表者に専任させる形だけが勧められるという記述
実は、誤りの理由は一つではありません。初めの三つ、つまり上に並べた1番目から3番目までは、管財人の権能を別々の場所で削っています。
管財人とは、手続を監督して財産を扱う立場の人のことですね。巻き戻せない、話を聞けない、売れない、という具合です。
四つ目は、権限の強さを一段落としたものです。求めるだけなのか、提出まで確保できるのか。
強さの差が狙われています。五つ目は、利害の対立を避けるという判断の軸そのものを外したものです。
最後の一つは、複数の形が許されている場面を一つに絞ったものなんです。
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