保険不正の予防策
代理店を通さない経路を入口に作ります
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、代理店・ブローカーによる保険料の流用や架空契約を、契約が成立する時点でどう止めるのかを見ていきます。
よく似た統制でも効いている場所が違うんですね。そこを見分けられるようになりましょう。
ここで挙げた予防策は、いずれも仲介者だけが情報源になっている前提を、契約が成立する時点で崩す仕組みです。請求が起きた後に働く仕組みは、別の不正に対する手立てです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、代理店を通した情報だけが窓になっている状態を、契約者本人へ直接確かめる経路で崩すということなんですね。
この記事で分かること
- 保険料の流用と架空契約に効く予防策が、契約者本人への直接確認に集まる理由
- 損害査定、特別調査、再保険、免責金額が、予防策ではなく別の場所で働く手立てだということ
- この論点で想定される出題型を、予防策と発見策の入れ替え、時点のすり替え、責任主体と経路の取り違えの3つで押さえること
保険不正の予防策(CFE-S1-D13-02)
よくある誤解
ここでも、単独で提示されたら誤りになる記述を先に並べます。いずれも「代理店・ブローカーの不正を予防する統制」として置かれたときの話ですね。
統制というのは、会社が不正を防いだり見つけたりするために置く仕組みのことです。
- 事故現場の写真を提出させることが、代理店による保険料の着服を防ぐ統制になります
- 提出された医療記録を精査することが、代理店の不正の予防になります
- 再保険を手配しておけば、代理店の不正そのものを防げます
- 損害査定を独立した第三者へ委ねれば、架空契約の計上を防げます
- 高額の請求を特別調査の部門が分析することが、架空契約の予防になります
- 免責金額を高く設定させれば、不正の発生が減ります
どれも、保険会社が実際に使っている手立てではあります。ところが、効いている場所が違うんですね。
写真も医療記録も特別調査も、契約者や請求者の側で起きる水増しや重複に向いた手立てなんです。
免責金額というのは、損害が出たときに契約者が自分で負担する金額のことですね。再保険と免責金額は、そもそも不正を防ぐ仕組みではありません。
損害の負担や請求の量を調整する設計なんです。予防策として単独で出てきたら、上の6つはすべて誤りになります。
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