決済不正の予防策
効くのは資金が出ていく前の一手です
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、決済不正の予防策を扱います。
地域の金融機関で小切手詐欺による損失が増えている場面を思い浮かべてください。責任者だとしたら何から手を付けるか、そこを一緒に整理していきましょう。
予防策として選ぶべきなのは、資金が流出する前の受付や交付の段階で働き、しかも日々の業務として続けられる手立てです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、効く時点が資金の流出より前かどうか、そして毎日の業務として回せるかどうかで選ぶ、ということなんですね。
この記事で分かること
- 予防策が、資金の流出に対してどの時点で働く手立てなのか
- 申込みの入口・届ける経路・社内の処理と、守っている場面がどう分かれるのか
- この論点で想定される出題型(3型)
決済不正の予防策(CFE-S1-D12-02)
よくある誤解
この記事でも、単独で提示されたら誤りになる記述から並べます。
- 被害が確定した後で速やかに警察へ届け出る体制を整えることが、損失を最も減らす手立てだという判断
- 被害が出るたびに、実行犯の特定と刑事訴追へ経営資源を集中させるのが最善だという整理
- 小切手の入金では、署名や拇印、二つ目の写真付き身分証、公共料金の領収書まで毎回そろえさせるのが最も有効だという見方
- 窓口では、金額の大小にかかわらずいったん全部を保留にして上長の承認を得るのが、まず踏むべき手順だという説明
- 本人確認書類に加えて、勤務先の在職証明や直近三か月分の取引明細まで毎回求めるのが基本手順だという理解
- 入金のたびに本物の身分証を出させ、取扱規程を整えておく運用は、厳しすぎるので勧められないという言い切り
並べてみると、二つの感覚が透けて見えますよね。一つは、捕まえれば取り返せるという感覚です。
もう一つは、手続を重くすれば通らなくなるという感覚ですね。捕まえれば取り返せるという感覚は、資金が出た後の話に寄っています。
手続を重くすれば通らなくなるという感覚は、正当な取引まで止める話に寄っているんです。
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