資源が足りないと伝える報告の目的
渡すのは残るリスク、決めるのはガバナンス層
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、監査資源が足りないという報告を、誰に向けて、何を決めてもらうために行うのかを見ていきます。
予算を取りに行くための報告だと読むと、どこでずれるのでしょうか。ここを一緒に確かめていきましょう。
資源が足りないという報告は、予算を取りに行くために行うのではなく、残るリスクの水準を理解したガバナンス層が、どこまでを監査するかを決められるようにするために行います。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、渡すのは監査できずに残るリスクの水準で、決めてもらうのは監査の範囲そのもの、ということですね。
この記事で分かること
- 監査資源が足りないという報告が、誰のどんな決定のために行われるのか
- 予算の増額が、主たる目的ではなく起こりうる帰結にとどまるのはなぜか
- この論点の出題型三つと、その切り方
監査資源が足りないと最高経営者と取締役会へ伝える、その目的(P3-D-04-a)
よくある誤解
まず、まちがいになるものを先に並べておきます。この報告の主たる目的として、その記述だけを答えに置いた場合ですね。
- 内部監査部門の予算を増やす承認を取り付けること
- 計画の一部をやり切れなかったときに、責任を問われずに済むようにしておくこと
- 監査資源の配り方が非効率だと、経営陣に注意を促すこと
三つとも、報告する内部監査部門の側から見た狙いに寄っています。
内部監査部門というのは、つまり、組織の中で組織自身の仕事のやり方を点検する部署のことですね。資源を得ること、立場を守ること、注意を促すこと。
どれも報告の場面で頭をよぎるものですよね。けれども、この三つのどれかだけを主たる目的として答えに置くと、いずれも外れるんです。
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