一件の業務での範囲の制約
手を動かす前に、依頼者と目的と範囲を握る
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、一件の業務で範囲に制約が見込まれるとき、着手の前に誰と何を合意しておくのかを見ていきます。
急ぎの依頼が飛び込んできたとき、最初の一手はどこへ向かうのでしょうか。一緒に確かめていきましょう。
急ぎの依頼ほど、手を動かす前に依頼した本人と向き合い、どんなリスクがあるのか、どこまでを見るのか、結論はどこまで言えるのかを説明したうえで、この業務の目的と範囲を合意します。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、限られた時間でどう調査を成立させるかという工夫に入る前に、依頼した本人と目的と範囲を握っておく、ということですね。
この記事で分かること
- 一件の業務で範囲に制約が見込まれるとき、着手の前に誰と何を合意するのか
- 範囲の制約とは何を指し、解決に至らないときはどこへ上申するのか
- この論点の出題型三つと、その切り方
一件の業務で範囲に制約が見込まれるとき、着手の前に誰と何を握るか(P3-D-04-b)
よくある誤解
急な依頼を受けた内部監査部門長が最初に取る一手として、まちがいになるものを先に並べておきます。その記述だけを答えに置いた場合ですね。
どこがずれているのか、考えながら読んでみてください。
- 指示のとおりに、使える資源の範囲で調べられるだけ調べて、暫定の提言を取締役会へ上げる
- 短い時間では適切な監査はできないと判断し、業務の辞退を申し出る
- 対象となる事業部の長と話し合い、調査の範囲を極力絞り込んで、その範囲でだけ提言する
三つとも、依頼を受けた側だけで完結する動き方です。すぐ手を動かすこと、いっそ引き受けないこと、相手を替えて調整すること。
けれども、依頼した本人と話し合って決める段取りが、どれにも入っていないんです。この業務で何をどこまでやるのか、という中身の話ですね。
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