内部監査部門が自分について作る改善計画
効いた証拠は、やった記録ではなく前後の比較
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、内部監査部門が自分自身について受けた指摘に応えて改善計画を実施した後、その計画が基準に適合していると示せる証拠は何かを扱います。
やった記録と、効き目の証拠。この二つの違いを私と一緒に見ていきましょう。
改善計画が効いたことを示せるのは、やったという記録ではなく、実施の前と後を並べて差が見える形になっているものです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、効いた証拠は、やった記録ではなく実施前後の比較なんですね。
この記事で分かること
- 効果が出たことを示せる証拠は何か、そしてやった記録との分け方
- 出席記録・承認議事録・内部規程が、効き目の証拠にならない理由
- この論点の出題型三つ、証拠の性格型・権威のすり替え型・網羅性のすり替え型の切り方
内部監査部門が自分について作る改善計画(P3-D-02-d)
よくある誤解
外部品質評価とは、内部監査部門が外から受ける品質の評価のことです。その評価で、能力開発プログラムについて指摘を受けたとします。
能力開発プログラムとは、つまり監査人の力を伸ばすための取り組みですね。今度は、自分の部門が評価される側に回る場面です。
指摘に応えて改善計画を実施したあと、その計画が基準に適合していることを示す証拠は何でしょうか。答えとして選ぶと誤りになる記述を、先に並べておきます。
- 内部監査人の全員が新しい研修に参加したことを示す出席記録
- 改善計画が取締役会で承認されたことを示す議事録
- メンタリング制度を新たに設けたと記した内部規程
一つ目は、全員の出席記録という記述でした。全員という言い方には反論しにくく、手を打った事実がそのまま成果に見えますよね。
二つ目は、取締役会の議事録という記述です。組織の最上位の機関が認めた、という重みがあります。
三つ目は、内部規程という記述ですね。制度が文書になっていますし、仕組みができれば力量も伸びるはずだ、という期待を抱かせます。
三つに共通するのは、やったことを、効き目が出たことの代わりに置いてしまっている点なんです。
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