提言をなぜ相手と一緒に練るのか
協議が良くするのは提言、監査側の都合ではない
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、提言を作るときに経営管理者と協力し協議する、その主たる理由を扱います。
話し合いで良くなるのは何なのか。ここを私と一緒に確かめていきましょう。
経営管理者と協議する理由は、提言を、実際に使えて相手が受け入れられるものへ近づけることにあり、良くなるのは提言の中身であって、監査側の立場でも、報告書の作業量でも、相手の人事評価でもありません。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、協議が良くするのは提言の実用性と受容性であって、監査側の都合ではない、ということなんですね。
この記事で分かること
- 提言を作るときに経営管理者と話し合う理由、そして実行できるかどうかの確かめ方
- 提言を作るか、計画を求めるか、協力して行動を決めて合意するかという選択の形
- この論点の出題型三つ、目的型・すり替え型・限定語の脱落型の切り方
提言をなぜ相手と一緒に練るのか(P3-D-02-b)
よくある誤解
在庫管理システムを導入してはどうか。そう提言したところ、経営管理者から「コストが高すぎる」と返されました。
そんな場面を思い浮かべてください。では、提言を作るときに経営管理者と協力し協議する、その主たる理由は何でしょうか。
協議とは、つまり話し合いのことですね。答えとして選ぶと誤りになる記述を、先に並べておきます。
- 後で問題になったときに、内部監査部門の責任を軽くしておくため
- 監査報告書を仕上げるまでの時間を短くするため
- 提言の内容を、経営管理者の業績評価に結びつけるため
一つ目は、監査部門の責任を軽くするため、という記述でした。あらかじめ話を合わせておけば責任を分け合える、という響きがありますよね。
二つ目は、報告書を仕上げる時間を短くするため、という記述です。先に擦り合わせておけばやり取りが減る、という実感に支えられています。
三つ目は、経営管理者の業績評価に結びつけるため、という記述ですね。評価に結びつけば実行の強制力が働く、という期待に支えられています。
三つに共通しているのは、話し合いが何を良くするのか、という肝心の点です。その点を、監査側の都合や人事の都合へ移してしまっているんです。
良くなるのは、あくまで提言そのものですよね。
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