新たな課題の定義と未確定情報への初期対応
重さではなく三条件、噂はまず裏を取る
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、「新たな課題」に当たるのはどんな事象なのか、そして確かでない情報を掴んだときにどう動くのかを整理していきます。
重い問題なら新たな課題だ、と読みたくなりませんか。そこが分かれ目なんですね。
語感ではなく条件で判定できるようにしていきましょう。
新たな課題かどうかは、将来に重大な影響を与えうるか、新たに発生または進化しつつあるか、まだ確立していないか、という三つの条件で判定します。重大さだけでは足りません。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、重さと新しさは別の軸だ、ということなんですね。
どれだけ重くても、条件を満たさなければ新たな課題には当たりません。三つの条件を、指で数えられるようにしておきましょう。
この記事で分かること
- 「新たな課題」に当たる事象の三つの条件と、重くても当たらない事柄の見分け方
- 新たな課題を拾う手立てと、確かでない情報を掴んだときの検証・継続監視・計画への織り込みという順番
- この論点の出題型は三つ。定義型・重大さと新しさをすり替える型・未確定情報への初期対応を問う事例適用型と、その切り方
新たな課題とは何で、確かでない情報を掴んだらどう動くか(P3-B-03-d)
よくある誤解
「新たな課題」の説明として単独で提示されたら、誤りになる記述を並べておきますね。
- 過去の監査で繰り返し取り上げられた、まだ解消していない内部統制の不備
- 組織の年度予算計画に織り込まれている、予測済みの市場変動
- いま効力のある法令が定めた、既存のコンプライアンス要件
どれも、監査で軽く扱ってよい事柄ではありません。内部統制とは、ひとことで言えば、組織が自分でミスや不正を防ぐために作った仕組みのこと。
何度取り上げても直らないその不備は、担当部門にとって差し迫った重い課題です。市場の変動も法令上の要件も、組織体に大きな影響を与えます。
ところが三つに共通しているのは、すでに識別済み、すでに予測済み、すでに確立済みという性格なんです。もう分かっている事柄、と言い換えてもよいでしょう。
重さは十分でも、新しさがありません。
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