計画とリスク評価でのデータ分析の使い道

全件から例外を早く見つけ調べる場所を絞る

オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、監査の計画を立てる段階とリスクを評価する段階で、データ分析を何のために使うのかを整理していきます。

リスク評価とは、どこが危ないかを見積もる作業のこと。作業が速くなることと、どこを監査するかが決まることは、同じでしょうか。

そこを切り分けていきましょうね。

計画とリスク評価の段階でのデータ分析は、全件を並べて例外や異常な傾向を早く見つけ、深く調べる領域を絞り込むために使います。作業を軽くする効用は、便益として事実であっても、この段階の主目的ではありません。

この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、事実かどうかと、その段階の主目的かどうかは別々に判定する、ということなんですね。

母集団の全件を対象にできること、そして早い段階で見つけられること。この二つがそろって初めて、リスク領域の特定を支援する道具になるんですよ。

この記事で分かること

計画とリスク評価の段階で、データ分析を何に使うか(P3-B-03-b)

よくある誤解

データ分析の便益、つまり役に立つ点として単独で提示されたら、誤りになる記述を先に並べておきますね。

この三つ、どれも一見もっともらしく響きますよね。しかも、それぞれ選びたくなる理由を持っています。

作業時間の減り方はいちばん目に見えますし、道具を入れる理由としても語られます。

同じ数字を全員が見られれば計画の議論は進むだろう、という連想も自然に働きます。紙が減って書庫が空くという成果は、何より具体的で分かりやすいものです。

ところが三つとも、肝心の問いには答えていません。計画を立てる段階とリスクを評価する段階で、監査の重点をどこに置くかという判断を助けているか。

これが肝心の問いです。時間が減ったこと、話が通じやすくなったこと、場所が空いたことは、どこを監査するかを一ミリも動かしていません。

言い換えると、便益として事実かどうかと、計画とリスク評価の段階の主目的かどうかは、別々に判定するということなんですね。

もう一つ、逆向きの誤解も一緒に置いておきます。監査は人の目が基本だから、道具に頼るべきではない、という考え方です。

支払伝票、つまり支払いの記録のような書類は全部人の目で確かめるのが最も確実だ、というわけですね。手を抜かない姿勢としては立派に見えますよね。

ただ、この考え方も成り立たない場面があるんです。

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