連携の目的と、範囲の重ね合わせ
計画を持ち寄って重ね、重なりと空白を見つける
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、内部監査のほかにも監査やレビューをしている部門がある組織で、内部監査部門長が何から手をつけるのかを見ていきます。
内部監査というのは、組織の中の仕事のやり方が大丈夫かどうかを、独立した立場で確かめる部門のことなんですね。私と一緒に、順に見ていきましょう。
連携で最も効果的なのは、指揮系統をつくることでも担い手を一本化することでもなく、互いのリスク評価と年間計画を持ち寄って一枚に重ねることです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、束ねる権限をもらうことでも窓口を一つにすることでもなく、互いの計画を持ち寄る一手が効くということなんですね。
重なりと空白は、一つの部門の内側からは見えません。だからこそ、一枚に重ねて見えるようにするんだと思ってください。
この記事で分かること
- 複数のアシュアランス機能(仕事のやり方が大丈夫かを確かめて請け合う担い手のこと)がばらばらに動いている組織で、内部監査部門長が取るべき最も効果的な手はどれか
- アシュアランス・マップに何を重ね、重ねた結果として何を決めるのか
- この論点で繰り返し現れる三つの出題型と、その切り方
連携の目的と、範囲の重ね合わせ(P3-B-02-a)
よくある誤解
複数の部門がそれぞれ監査やレビューをしている組織で、内部監査部門長は何をすべきか。内部監査部門長とは、内部監査部門のトップのことです。
こう問われたとき、単独で提示されたら誤りになる記述を先に並べておきます。
単独で提示されたら、というのは、その記述だけを答えに置いたら、という意味なんですね。読みながら、自分ならどれを選びそうかを一つ決めてみてください。
- 互いの領分に踏み込まないよう、ほかの機能の計画や活動には関与しないでおくという記述
- ほかの機能を監督して指示を出す権限を、取締役会に求めるという記述
- ほかの機能を内部監査部門に吸収し、アシュアランスの担い手を一本化するという記述
- ほかの機能が見ているのだから、内部監査はその領域から手を引くという記述
どれも、組織の中で口に出したら一定の支持を集めそうな言い分ですよね。互いの領分に踏み込まないという構えは、正しく響きます。
第二線の独立性を尊重している、という建前が立つからです。第二線とは、リスク管理やコンプライアンスのように、経営管理者の側で監視を担う機能のこと。
経営管理者とは、日々の業務を回す管理職の側だと思ってください。独立性というのは、つまり、相手の言いなりにならずに判断できる立場のことなんです。
取締役会に権限を求めるという構えはどうでしょうか。全体を整えるには束ねる人が要る、という直感に合います。
行動としても、最も力強く見えますよね。担い手を一本化するという構えは、いちばん筋の通ったものに見えます。
窓口を一つにすれば重なりは消える、という理屈が立つからです。ここまでは、どれも筋が通って聞こえますよね。
ほかが見ているなら手を引くという構えも、合理的に響きます。限られた資源を無駄にしない、という点ではそのとおりだからです。
ところが、四つとも同じ一手を飛ばしています。互いの計画を持ち寄る、という一手なんです。
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