依拠してよいかを測る規準
機能上の線だけでなく管理上の線まで見る
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、ほかの部門の仕事に依拠してよいかどうかを、内部監査部門長が何を見て判断するのかを扱います。
依拠するとは、相手の仕事の結果を頼りにして使う、ということなんですね。私と一緒に、順に見ていきましょう。
依拠の可否は、機能上の報告先だけでなく、日々の評価と処遇を握っているのが誰かまで見て判断します。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、報告の線は一本とは限らないので、日々の評価と処遇を決める線がどこへ向いているかまで確かめる、ということなんですね。
ここは、知識が足りないから間違えるところではありません。知識があるからこそ引っ張られる作りになっている、と思ってください。
この記事で分かること
- ほかの部門の仕事に依拠してよいかを測る規準には、何が入っているのか
- 機能上の報告先が取締役会でも独立性が確保されたとは言えないのは、どういう場面か
- この論点で繰り返し現れる三つの出題型と、その切り方
依拠してよいかを測る規準(P3-B-02-b)
よくある誤解
ほかの部門の仕事に依拠してよいかを問われたとき、単独で提示されたら誤りになる記述を並べます。
- 相手の監査員の力量が確かなのだから、その報告書にそのまま依拠してよいという記述
- 機能上の報告先が取締役会なのだから、それだけで独立性は確保されているという記述
- ほかの部門の仕事には一切依拠しないと決めておけば安全だという記述
- 相手が予算や人員を確保できているかどうかが、依拠の可否を分けるという記述
力量を確かめれば足りるという読み方と、機能上の報告先だけを見る読み方。この二つは、規準の名前としてはどちらも本物なんですね。
規準とは、つまり判断の物差しのことです。力量も報告関係も、依拠の可否を測る規準には入っています。
ただ、このあと見る場面で疑いが出ているのは、力量ではありません。人事考課を工場長が握っているという、報告関係の側なんです。
人事考課とは、働きぶりを評価して処遇を決めることだと思ってください。規準として正しくても、その場面で問われている規準でなければ答えになりません。
一切依拠しないという構えはどうでしょうか。安全側に振り切っているように見えます。
けれども、確かめれば使えるという道を、自分で閉じてしまうんですね。予算や人員に目を向ける構えも見ておきましょう。
手が足りるかどうかという話を、結論が曲がるかどうかという話にすり替えています。
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