依拠する前の検証と、あとに残る記録と責任
使う前に確かめ、結論の責任は残る
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、ほかの部門の評価結果を使う前に何を確かめるのか、そして依拠したあとに何が残るのかを見ていきます。
依拠するとは、相手の仕事の結果を頼りにして使う、ということなんですね。私と一緒に、順に見ていきましょう。
依拠してよいかを分けるのは、相手が評価を終えているかどうかではなく、その評価のやり方の妥当性を自分たちの手で確かめたかどうかです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、相手が確かめたのだから結果も確かだ、と受け取らずに、結果に至るまでのやり方を自分たちの手で見る、ということなんですね。
確かめた分だけ使える、という線引きがあるだけだと思ってください。
この記事で分かること
- 相手の評価結果を使う前に、内部監査人が独立して検証するのは何か
- 依拠したあとに内部監査部門長のもとに残る、記録と責任
- この論点で繰り返し現れる三つの出題型と、その切り方
依拠する前の検証と、あとに残る記録と責任(P3-B-02-c)
よくある誤解
相手の評価結果を使う場面で、単独で提示されたら誤りになる記述を並べておきます。
- 相手の評価が終わっているのだから、その結果をそのまま監査調書に貼って使えばよいという記述
- 依拠していることを最終の監査報告書に書き添えれば、それで足りるという記述
- 依拠に伴うリスクを避けるため、今後いっさい依拠しないという記述
- 相手の部門の担当者に資格の取得を勧めれば、依拠の問題は解けるという記述
そのまま貼るという構えは、ある思い込みの上に立っています。相手が確かめたのだから結果も確かだ、という思い込みなんですね。
たとえば、部室の備品はぜんぶそろっている、と後輩が言ってくれたとします。
どうやって数えたのかを聞かないまま、その言葉を報告にそのまま写すのと似ていますよね。次に、書き添えるという構えです。
隠さず明らかにしている分だけ、誠実に見えます。実務でも実際に書き添えますから、いちばん紛らわしいんです。
いっさい依拠しないという構えは、依拠をやめれば依拠のリスクはゼロになる、という理屈が強いんですね。安全側に倒しているようにも見えます。
資格の取得を勧めるという構えはどうでしょうか。相手の力量が上がれば評価の質も上がる、という筋が通って見えます。
それでも四つとも、使う前に自分たちの手で確かめる、という一手が抜けています。
この続きは、アプリの「テキストで学ぶ」で。
この論点の解説・「この論点はこう問われる」(出題の類型)・「試験テクニック」(解答の手順)・「覚え方」は、CIA問題集アプリの有料プランでお読みいただけます。
同じ論点の演習問題へそのまま進めます。
無料10問を試す(登録不要) 5日間無料で全問試す全文が読める見本: 3ラインモデル、戻せるのは「いつの時点」か、それとも「どれだけ早く」か、外部評価の実施間隔