監査対象領域
監査しうるものを全部載せた全体地図
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、監査対象領域、英語でいう audit universe を何のために持っておくのか、そして進む順をどう決めるのかを見ていきます。
監査対象領域というのは、組織体の中で監査の対象になりうる要素を、ひととおり書き出しておいた一覧のことですね。私と一緒に、じっくり見ていきましょう。
監査対象領域を維持する主たる目的は、リスクに基づく監査計画を組み立てる土台として、監査しうる業務とプロセスをもれなく洗い出しておくことです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、監査対象領域は全体の地図であって、進む順を決めるのはリスクと統制の見比べのほうだ、ということですね。
予算の見積りも、提言の追跡も、外部監査人との調整も、一覧があるからできることにすぎないんですよ。
この記事で分かること
- 監査対象領域を持っておく主たる目的と、そこから派生的に得られる用途の違い
- 監査しうるものの全体と、今年度に実施する年次計画を、どう混ぜずに読むのか
- この論点に対応する3つの出題型(定義・目的型/範囲の広狭型/半分正しい複合記述型)と、その切り方
監査対象領域は、何のために持っておくのか(P3-B-01-b)
よくある誤解
ここでは、誤りになる記述を並べます。監査対象領域を持ち続ける主たる目的として、単独で提示された場合ですね。
監査対象領域というのは、組織体の中で監査の対象になりうる要素を、ひととおり書き出しておいた一覧のことです。
まずは、その一覧を頭の中に広げてみてください。
- 部門の年間予算を正確に見積もるため
- 過去の監査で出た改善の提言が、その後どうなったかを追いかけるため
- 外部監査人と守備範囲が重ならないようにするため
そしてもう一つ、受験生がはまりやすい入口があります。「目に見えて動いている主要な業務のプロセスさえ押さえておけば、計画としては十分だ」という感覚です。
まじめで善意の人ほど、この感覚の前で手が止まります。
三つの記述も、主要プロセスだけで十分だという感覚も、いずれも監査対象領域を持つ主たる目的からは外れているんです。
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