人が足りないときに、どこから手当てするか
畳む前に、社内から担い手を借りる
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、必要な専門性が部門になく、外部への委託も塞がれた場面で、内部監査部門長がどこから人を手当てするのかを見ていきます。
外が塞がったときほど、視線をどちらへ向けるかが分かれ目になるんですね。内部監査部門長というのは、つまり、内部監査の部門を率いる責任者のことですよ。
人が足りないと分かったときに先に尽くすのは、範囲をどう畳むかではなく、必要な力をどこから手当てするかです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、畳む前に確保の手を尽くす、ということですよ。
畳むというのは、監査の範囲を縮めたり、断念したりする方向のことですね。
この記事で分かること
- 実施できないと報告する・自前で習得する・範囲を外して開示する。この三つが、なぜこの場面ではまだ早いのか
- 基準10.2が与える三つの定義語、「効果的な配備」「十分」「適切」がそれぞれ何を指すのか
- この論点の出題型3つ(事例適用・最善解型/定義・用語型/責任主体・権限型)と、その切り方
人が足りないときに、どこから手当てするか(P3-A-04-c)
よくある誤解
必要な専門性が部門になく、外部への委託も塞がれた場面で、対応として単独で提示されたら誤りになる記述を並べておきます。
- 資源が足りないのだから、この監査は実施できないと、取締役会側の監査委員会に報告するという対応
- チームに短期のオンラインコースを受けさせて、自前でスキルを身につけるという対応
- 技術的な評価を範囲から外し、IT統制のレビューに限定して、制約を報告書で開示するという対応
三つとも、態度としては誠実に見えます。上位機関に隠さず伝えること、自力で学ぶこと、できないことを正直に開示すること。
どれも監査の作法として学んできた形ですよね。ところが、この場面ではまだ早いんです。
資源が足りないと分かった瞬間に、どう確保するかではなく、どう畳むかを考え始めています。
畳むというのは、監査の範囲を縮めたり、断念したりする方向のことです。つまり、共通する誤りは、この始め方にあるんですね。
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