予算を増やしてほしいと求めるときの根拠
決め手は、やらないときに負うリスク
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、新しい監査領域を足すために予算の増額を求める場面で、内部監査部門長が何を根拠に置くのかを見ていきます。
手元の資料の立派さでは決まらない、というところが分かれ目なんですね。内部監査部門長というのは、つまり、内部監査の部門を率いる責任者のことですよ。
予算の増額を求める根拠は、手元の資料の立派さではなく、その監査をやらなかったときに自分の組織が負うリスクの大きさに置きます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、増額の要求は、部門の希望としてではなく、組織が抱えている危険の裏返しとして説明する、ということですよ。
この記事で分かること
- 他社のベンチマークや研修コースの費用一覧が、増額の根拠として一段下になるのはなぜか
- 財務的資源の管理を扱う基準10.1が、予算の中身と承認の宛先について何を求めているか
- この論点の出題型3つ(最善解型/主語のすり替え型/手段と理由の取り違え型)と、その切り方
予算を増やしてほしいと求めるときの根拠(P3-A-04-b)
よくある誤解
新しい監査領域を足すために予算の増額を求める場面で、根拠として単独で提示されたら誤りになる記述を並べておきます。
- 競合他社がその領域に多額の投資をしている、というベンチマークの情報
- 研修コースのパンフレットと、そこに書かれた費用の一覧
- 部門の活動範囲を広げたい、というCAE自身の希望
どれも、すぐ手元に用意できそうな資料ばかりです。ところが、三つとも、取締役会がいちばん知りたい問いに答えていないんです。
やらなかったとき、自分の組織は何を失うのか。増額を審議する側が待っているのは、この一点への答えなんですね。
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