計画をつくる段階から始まる監督
つくるのは担当者、承認するのは部門長
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、個々の監査業務の計画を誰がつくり、誰が実施の前に承認するのかを、私と一緒に切り分けていきましょう。
ここでいう監督とは、つまり、任せきりにせず、進み具合を見て手を入れることですね。
部門長が実施の前に承認するのは、自分で計画をつくるからでも、法的な責任を一身に負うからでもなく、作業の品質と、部門としての一貫性を確かめるためです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、承認という関門が防いでいるのは、担当者ごとに手続の水準がばらついたまま実施へ進んでしまうこと、ということなんですね。
責任の重さと、手を動かす量とを、つい結びつけたくなりませんか。ここが分かれ目ですよ。
この記事で分かること
- 個々の業務の計画を誰がつくり、誰が実施の前に承認するのか
- 監督を委ねたあと、最終的な責任がどこに残るのか
- 出題される3つの型(責任主体・権限型/理由・目的型/条件のすり替え型)の見抜き方
計画をつくる段階から始まる監督(P2-C-01-a)
よくある誤解
まず、監督の説明として単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。
ここでいう「単独で提示されたら」とは、ほかに条件も補足も付かない状態のことです。その一文だけが、正しい説明として置かれている、ということですね。
- 最終的な責任を負う立場なのだから、部門長が個々の業務の計画をすべて自分で作成しているという説明
- 計画がうまくいかなかったときの法的な責任を一人で背負う立場だから、という理由づけ
- 監査対象部門との交渉が部門長にしか許されていない、という前提
- 監督を任せたのだから、その業務の最終的な責任は任された側へ移る、という整理
- 委任を書面で行えば、部門長は日々の監督の場に関わらなくてよい、という運用
- 重大な発見事項が出ない限り、任せた監督の進み具合を部門長は見なくてよい、という線引き
- 経験の浅い監査人にも、自主性を尊重して標準的な監督にとどめる、という方針
並べてみると、どれも部門長や監督者の姿として、それらしく見えるものばかりではないでしょうか。
ここでいう部門長とは、つまり、内部監査のチームを率いる責任者のことですね。ところが、監督の説明としてこの形のまま置かれると、全部が誤りになるんです。
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