1年以内に返す借入金を、どこに区分するか
区分を決めるのは名目の期限ではなく取引の実質
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、返済期限が1年以内に来る借入金を、流動負債と固定負債のどちらに区分するのかを見ていきますね。
表示された期限のとおりに分ければよい、と言い切ってよいのでしょうか。一緒に確かめていきましょう。
貸借対照表の区分は、ラベルに書かれた期限ではなく、その取引で実際にお金がいつ動くかで決めます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、区分の物差しは期間ですが、その期間の判断は形式ではなく実質による、ということなんですね。
ここが分かれ目ですよ。
この記事で分かること
- 名目の期限が1年以内でも固定負債になるのはどんなときで、その判断を裏づける事実は何か
- 株主資本の側で調整する処理や、注記だけで済ませる処理が、どの段階でつまずいているのか
- この論点で想定される3つの出題型と、その切り方
1年以内に返す借入金を、どこに区分するか(P2-A-03-e)
よくある誤解
- 返済期限が1年以内という表示のとおり、機械的に流動負債へ入れるのが最も正確だ、という区分
- 借り換える予定があるのだから、株主資本の側で調整すればよい、という振り替え
- 判断が割れるところなので、貸借対照表には載せず注記だけで足りる、という省略
1つ目は形式に寄りすぎています。2つ目と3つ目は、負債であるという事実そのものを見失っています。
外れ方はそれぞれ違うのですが、どれも同じところでつまずいているんです。取引の中身を見ていない、というところですね。
つまり、どこを見ていないかが共通しているわけです。
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