戦略の狙いと、業績を測る物差しが食い違うとき
見るのは指標の達成度ではなく人に取らせる行動
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、戦略目標と業績評価指標が違う方角を指しているとき、そこにどんなリスクが埋まっているのかを見ていきますね。
指標が目標に届いていれば管理は適切だ、と言い切ってよいのでしょうか。私と一緒に確かめていきましょう。
戦略目標と業績評価指標のずれで最も重いのは、そのずれが従業員に指標最適化の行動を取らせ、戦略そのものを直接壊すことです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、人は測られるものに合わせて動くので、ずれは気持ちの問題として現れる前に、戦略の中身そのものを削りにかかる、ということなんですね。
ここが、順位を決める分かれ目ですよ。
この記事で分かること
- 戦略目標と業績評価指標の「統合」とは何を指し、ずれがなぜいちばん重いリスクの源になるのか
- ずれの帰結を並べたとき、戦略の達成に直接届くものと、一段外側にとどまるものをどう見分けるのか
- この論点で想定される3つの出題型と、その切り方
戦略の狙いと、業績を測る物差しが食い違うとき(P2-A-03-b)
よくある誤解
この論点の誤解は、二段階で起きます。まず、それだけで結論にすると誤りになる言い分から。
- 業績評価指標である販売数量が目標に届いているのだから、パフォーマンス管理は適切だ、という判定
これは、測っている物差しそのものが正しいかを確かめないまま、指標の数字だけで合格を出しているんですね。
次に、ずれに気づいた後で、そのずれの重さを測り損ねる言い分です。
- 戦略と指標のずれが招くのは、まず従業員の士気低下だ、という見立て
- ずれが示しているのは、戦略のほうが非現実的だということだ、という結論
- 評価が不公平になるという、コンプライアンス上の問題として扱う整理
後ろの3つは、どれも実際に起こりうる出来事です。ところが、最も重大なリスクはどれかと問われる場面では、いずれも一段外側の話にとどまります。
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