範囲の制約に出会ったときの手順
文書化して協議し、CAEの承認へ
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、必要な人や現場、データに近づけなかったり、人手や時間が足りなかったりする場面で、内部監査人が何をするのかを見ていきます。
範囲を削りたくなる前に、踏むべき手順があるんですね。
範囲の制約は、黙って抱えることも、独断で範囲を削ることもできません。識別して文書化し、経営管理者と協議して代替の手を探り、それでも範囲を変えるならCAEの承認を得る。この順で越えます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、制約は範囲を外す理由ではなく、記録して協議する合図だ、ということですね。
文書化、協議、そして承認。この順番のまま覚えておいてください。
この記事で分かること
- 範囲の制約に出会ったとき、誰と何をして、誰の承認を得るのか
- 協議しても解決しないときの上申先と、調書に残す対象
- この論点に対応する三つの出題型と、その切り方
範囲の制約に出会ったときの手順(P2-A-01-c)
よくある誤解
範囲の制約が生じた場面で、対処として単独で提示されたら誤りになる記述を並べますね。
- 期限に間に合わせるため、高リスクの領域を範囲から外す
- 高リスクの領域を形の上では残し、一律に薄い質問だけで済ませる
- アクセスを断られたことを、そのまま不正の兆候と決めつけて調査へ切り替える
- 制約を自分の判断だけで処理して、記録も協議も承認も残さない
四つとも、制約に正面から向き合う手順を省いている、という一点で共通しています。前の二つは、範囲が目標の達成に十分でなくなる方向へ進みますよね。
三つ目は、事実の確認を飛ばして結論へ跳んでいます。四つ目は、手順そのものを丸ごと落としているんです。
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