識別したリスクへの対応の選び方
受容は放置ではなく、備えて見張ると決めること
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、CIA試験の学習目標をひとつ、読み物として整理していきます。
今回扱うのは、識別したリスクにどう応えるかを選ぶ場面。受容・回避・活用・低減・共有という対応の選び方を、私と一緒に見ていきましょう。
受容は、回避・低減・共有と並ぶ正式な対応であり、備えと監視を組み合わせて選ばれることもある。放置とは違う。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、受容は手を抜いた結果ではなく、横並びに置かれた選択のひとつだということ。
実務では備えを用意して、前提が変わっていないかの監視を組み合わせることもあるんですね。
扱うのは、識別したリスクに対する組織体の対応を評価するところです(学習目標P1-C-05-d)。
影響が大きいというだけで、対応が一つに決まるわけではありませんよ。
この記事で分かること
- COSO-ERM 2017の5分類とISO 31000の7つの区分が、どう違うのか
- 影響大・可能性低のリスクを、費用対効果の軸でどう選び分けるのか
- この細目で想定される3つの出題パターンへの切り分け方
なお、固有リスクと残余リスクの関係はリスクの種類と固有リスク・残余リスク(P1-C-04の回)で扱っていますよ。
識別したリスクに、どう応えるかを選ぶ(P1-C-05-d)
よくある誤解
まずは、リスク対応を選ぶ場面です。ここで単独の記述として示されたら誤りになるものを並べておきますね。
- 影響度が大きいリスクは、必ず低減か回避で対応しなければならない
- リスクの受容とは、備えも監視もせずに放置してよい、という意味である
- 保険をかけて損失を移せば、供給源が1つしかないという構造そのものが解消される
- 発生可能性が低くても、代替手段を常時確保しておくのが常に最も合理的である
1つ目と4つ目は、影響度の大きさだけを見て対応を決めてしまう誤りです。2つ目は、受容を手抜きと読む誤りですね。
3つ目は、共有によって何が動き、何が動かないのかの取り違えなんです。
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