サイクルの要素と重大性の測り方
リスクマップは順番を見せる道具で、対策ではない
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、CIA試験の学習目標をひとつ、読み物として整理していきます。
今回扱うのは、リスク・マネジメント・サイクルの要素と、重大性の測り方。リスクマップが何のための図なのかを、私と一緒に順を追って見ていきましょう。
リスクマップは、2軸で測った重大性に順番をつけて見せる道具であり、対策そのものではない。 この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、影響度と発生可能性という2つの物差しで測った結果を並べます。
それを、どのリスクから手を着けるべきかという順番として、目に見える形にする図のことですね。
狙いは、測ること自体でも、数字を精密にすることでもありません。
扱うのは、リスク・マネジメント・サイクルの要素を評価するところです(学習目標P1-C-05-c)。
順番を見せるところまでが、リスクマップの仕事だと押さえておきましょう。
この記事で分かること
- 重大性を測る2軸と、リスクマップがサイクルのどこに置かれるのか
- 管理策の設計やコストの算出が、なぜリスクマップの目的ではないのか
- この細目で想定される3つの出題パターンへの切り分け方
なお、固有リスクと残余リスクの関係はリスクの種類と固有リスク・残余リスク(P1-C-04の回)で扱っていますよ。
組織のプロセスや部門ごとのリスク・マネジメント評価は、リスク・マネジメント・プロセスの評価(P1-C-06の回)で扱いますね。
リスク・マネジメント・サイクルの要素と、重大性の測り方(P1-C-05-c)
よくある誤解
まずは、リスクマップ(リスクマトリックス、ヒートマップ)の目的を問われた場面です。ここで単独の記述として示されたら誤りになるものを挙げますね。
- リスクマップの目的は、識別したすべてのリスクを完全に定量化することである
- リスクマップの目的は、具体的な管理策を設計することである
- リスクマップの目的は、リスク低減にかかるコストを算出することである
- 発生可能性と影響度を掛け合わせた期待損失額の大小だけで、優先順位は決められる
前の3つは、リスクマップの目的と、その前後の工程を取り違えたものです。4つ目は、掛け算だけに置き換えてしまう誤りですね。
掛け算だけで並べると、めったに起きないが起きれば甚大なリスクが、表から消えてしまうんです。
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