リスク・マネジメントの定義
定義は器でも結果でもなく、回し続けるプロセス
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、CIA試験の学習目標をひとつ、読み物として整理していきます。
今回扱うのは、リスク・マネジメントとは何かを言葉で押さえるところ。
ガバナンス、コントロール、価値提供と並べたときに、どこを担うのかを私と一緒に見ていきましょう。
リスク・マネジメントは、方向づけと具体的な統制活動の間に立ち、不確実性を体系的に扱い続ける包括的なプロセスである。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、目標の達成を揺らしかねない出来事を見つけて、測っていきます。
そうして扱い続ける営みが、リスク・マネジメントですね。定義の中心に置かれているのは「プロセス」、つまり続いていく一連の営みなんですね。
扱うのは、リスク・マネジメントを定義するところです(学習目標P1-C-05-a)。
組織図の上の部署でもなければ、一冊の規程でもない、と押さえておきましょう。
この記事で分かること
- リスク・マネジメントが、ガバナンス・コントロール・価値提供とどう並び、そのどこを担うのか
- リスクを消し去るための活動だと考える発想が、なぜ前提の取り違えになるのか
- この細目で想定される3つの出題パターンへの切り分け方
リスク・マネジメントとは何かを、言葉で押さえる(P1-C-05-a)
よくある誤解
まず、リスク・マネジメントの定義を問われた場面を考えます。そこで単独の記述として示されたら誤りになるものを、並べておきますね。
- リスク・マネジメントとは、組織の方向性を定め、監督を行う最上位の枠組みである
- リスク・マネジメントとは、リスクへ対応するための具体的な方針・手続・活動である
- リスク・マネジメントとは、ステークホルダーへ最終的な価値を届けることである
- リスク・マネジメントとは、リスクを悪とみなし、低減し排除していく活動である
前の3つは、隣り合う別の概念の説明なんです。それぞれガバナンス、コントロール、そして成果を説明した文ですね。
リスク・マネジメントを説明した文ではありません。4つ目は、そもそもの前提の取り違えですね。
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