リスクの種類を区別する
見分けるのは結果ではなく原因の所在
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、リスクの種類の見分け方を扱いますよ。
戦略なのか、業務なのか、財務なのか。事例をどのカテゴリーに置くかで迷ったことはありませんか。
私と一緒に、判断の軸から押さえていきましょう。
事例では、事象を結果と原因に切り分け、原因が置かれている場所と同じ行のカテゴリーを選ぶ。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、リスクの種類は結果でも影響の大きさでも決まりません。
決めるのは、その事象がどこで生まれたか、なんですね。扱うのは、リスクの種類に関する基本的な概念ですよ(学習目標P1-C-04)。
この記事で分かること
- 各リスクの区別が、事象の結果ではなく発生原因の所在で決まること。
対象は、戦略・業務・財務・コンプライアンス・評判・環境・持続可能性・社会的責任の各リスクであること - 市場リスクは財務的リスクの内訳であって、財務的リスクと並ぶ別のカテゴリーではないこと
- この論点の3つの出題パターンと、どこで切るか
リスクの種類を区別する(P1-C-04-a)
よくある誤解
まず、リスクの種類を見分ける場面でよくある誤りを、先に並べておきますね。どれも、単独の記述として示されたら誤りになるものです。
- 品質が落ちて売上と利益に響くのだから、財務的リスクである
- 製品の不具合は会社の将来を左右するのだから、戦略的リスクである
- 製品の不具合は規制に触れるおそれがあるのだから、コンプライアンスリスクである
- 市場リスクは、財務的リスクと並ぶ独立したカテゴリーである
前の3つは、いずれも事象の「結果」を根拠にしてカテゴリーを決めているんですね。カテゴリーとは、リスクの種類の分け方のことですよ。
品質のばらつきは、財務にも将来にも規制への対応にも関わりますよね。
ですから結果を手がかりにすると、ひとつの事象がどのカテゴリーにも当てはまってしまいます。それでは、区別が成り立ちませんよね。
4つ目は、内訳にあたるもの、つまりある種類の中身にすぎないものを、並びのカテゴリーとして置いた誤りです。
リスクの種類は、結果でも影響の大きさでもなく、その事象がどこで生まれたかで決まるんです。
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