コストと便益は、比較して衡量する
削るのではなく、価値と資源を天秤に
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、「コストに見合った便益」という考慮を確かめていきますね。
節約の話ではなく、比較衡量の話なんです。天秤という絵を、頭に置きながら読んでみてください。
コストに見合った便益の考慮とは、投じる監査資源が生み出す価値に見合うかを職業的判断で衡量することであり、コストを小さくすること自体を目的にすることではありません。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、削るのではなく、価値と資源を天秤にかける、ということですね。
ここで扱う学習目標は、専門職としての正当な注意を発揮することです。
そのうち、コストと便益をどう比べるかという部分なんですね(学習目標P1-B-05-c)。
この記事で分かること
- コストに見合った便益の考慮が、何と何を比べる話なのか
- 金額できっちり測れない便益を、なぜ職業的判断で比べられるのか
- この論点と相性のよい3つの出題型と、その切り方
コストと便益は、比較して衡量する(P1-B-05-c)
よくある誤解
「コストに見合った便益」という言葉は、日常の感覚だと節約の話に聞こえますよね。便益とは、つまり、そこから得られる良いことです。
この考慮の内容として、それだけが出たら誤りになる記述を先に並べておきます。
- とにかく安く上げることを、いつでも最優先の判断基準に置くこと
- 値段の張る道具を入れさえすれば、それだけで元は取れるはずだと、道具の価格で見返りを決めてしまうこと
- 効果を金額できっちり測れないうちは、そもそも判断のしようがないと考えること
一つ目は、コストだけを見ています。二つ目は、道具に評価を肩代わりさせていますね。
三つ目は、評価そのものを投げ出しています。向きはばらばらです。
ところが、比較していないという一点で共通しているんです。
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