贈答品・便宜・報酬の受領が不適切な状況
金額でも規程でもなく、見え方で決まる
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、監査の場で贈答品や便宜を差し出されたとき、受け取ってよいかをどう判断するのかを扱いますね。
つい金額の一覧表を探しに行きたくなる場面なんですが、そこが分かれ目なんですよ。
判断の基準は、贈答品の金額でも、組織の規程に上限が書かれているかどうかでもありません。軸は2つあって、判断に影響すると見られ得るか、そして好ましい結論と引き換えに差し出されたと見られ得るかです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、本人がどう感じたかではなく、外からどう見えるかを問うているということですね。
そして差し出されたら、受け取る前に丁重に断って、CAE(内部監査部門長)へ報告するところまでが基準の求める形ですよ。
この記事で分かること
- 贈答品を受け取ってよいかを、金額でも規程でもない何で判断するのか
- 個人が受け取る贈答品と、CAEが設計する報酬や賞与の仕組みが、なぜ同じ客観性の問題になるのか
- この論点で繰り返し使われる3つの出題型と、その切り方
贈答品の可否は、金額でも規程でもなく見え方で決まる(P1-B-03-d)
よくある誤解
まずは、単独で出されたら誤りになる書き方から並べますね。
- 行動規範に金額の上限が書かれていないのだから、方針違反ではなく受け取ってよい、という理屈
- いったん受け取り、自分の判断に影響しないと確かめられたら持ち続ける、という自己判定
- まず公正な市場価格を算定し、それから可否を決める、という手順
- 現地の商習慣の範囲に収まっているのだから問題ない、という言い分
- チームの中で自分だけ断ると関係が悪くなる、という配慮
厄介なのは、どれも合理的に説明できてしまうところなんですよね。ところが、基準が見ているのは説明の合理性ではありません。
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