限定的と合理的
言い切り方が、どこまで調べたかを表す
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、限定的アシュアランスと合理的アシュアランスの違いを、確信の程度という一点から確かめていきますね。
良い監査と悪い監査の対比ではないんです、というところが出発点ですよ。
確信の水準は手続の性質・時期・程度で決まり、その差は結論を「有効である」と言い切るか「認められなかった」と述べるかという形式の違いに表れます。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、どこまで手続を尽くしたかの差が、結論の言い方に現れる、ということなんですね。
手続の広がりと結論の形式、この二つをセットで見てみてください。
この記事で分かること
- 合理的(reasonable)と限定的(limited)の確信の差が、積極的形式と消極的形式という結論の言い切り方に表れること
- 合理的の「高い水準」は絶対ではないこと、限定的は手抜きではなく範囲を絞った設計上の選択であること
- この記事では、出題の型を区別・分類型、絶対語・保証語型、条件・修飾語の差し替え型の3つに整理します。切り方は「結論文の語尾を先に読む」
限定的と合理的は、確信の程度が違う(P1-A-04-b)
よくある誤解
確信の水準について、単独で提示されたら誤りになる記述を並べますね。確信の水準とは、どれくらい自信をもって言えるか、その度合いのことですよ。
- 合理的アシュアランスとは、重大な欠陥が一切存在しないことの絶対的な保証である
- 限定的アシュアランスとは、手続をきちんと踏まなかった不十分な監査である
- 限定的でも合理的でも、結論の書き方そのものは変わらない
- 確信の水準は、監査対象部門の自己評価にどれだけ依拠したかで決まる
一つめは、「高い」を「絶対」へ格上げした記述です。二つめは、水準の差を品質の差に読み替えた記述なんです。
三つめと四つめは、結論の形式と客観性の話を、それぞれ取り違えています。
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