年次計画を取締役会に諮るのは何のためか
主たる目的は見解の反映と戦略目標との整合
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、内部監査部門長が年次監査計画を取締役会に諮るのは何のためなのかを見ていきます。
来期の体制を認めてもらう場、と考えた方も多いはずですが、実はそこが分かれ目なんですね。
年次監査計画を諮る主たる目的は、取締役会の見解を計画へ反映させることと、部門の活動が組織の戦略目標と合っているかを確かめることです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、資源の確保は付随してくる目的であって、主たる目的ではない、ということなんですよ。
この記事で分かること
- 年次監査計画を取締役会に諮る主たる目的が、予算と人員の確保ではないこと
- 予算と人員の確保が、どこに置かれる目的なのか
- この論点が問われる3つのパターンと、記述を二列に仕分ける手順
年次計画を取締役会に諮るのは何のためか(P3-A-02-a)
よくある誤解
まず、年次監査計画を取締役会に諮る目的として、単独で提示されたら誤りになる記述を並べておきますね。
年次監査計画とは、その年にどこをどう監査するかを決めた計画のことです。諮るというのは、計画を示して意見を求めることですね。
単独で提示されたら、というのは、ほかの要素と組み合わさらない、という意味です。その記述だけが目的として置かれた場合、と考えてください。
- 予算と人員をつけてもらうため
- 取締役会の指示どおりに監査を実施していると示すため
- 翌年度に実施する監査業務の一覧を関係者へ配る、事務的な連絡のため
一つ目は、置き場所の誤りなんです。予算と人員の確保は、諮る場で実際に扱われることですよ。
ですから、まるごと的外れというわけではありません。ただ、主たる目的の位置に単独で置かれたときに、誤りになるんですね。
二つ目と三つ目は、見積もりの誤りです。指示どおりにやっていると示す場、一覧を配る場。
どちらも、諮る目的そのものを実際より小さく見積もっているんですね。その点で、二つは同じ誤りなんですよ。
この違いは、頭の片隅に置いておいてください。
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