効率性を検証する手続の識別
効率は印象ではなく測れる項目へ翻訳する
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、コントロールの効率性を検証する手続を、どう識別するのかを見ていきますね。
効率性というのは、同じことをするのに、どれだけ手間や時間が少なくてすむかという見方なんです。
効率は速い遅いの印象ではなく、滞留時間と担当者ごとの作業時間という測れる項目へ翻訳し、その測り方まで監査プログラムに書き込むんです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。
ひとことで言えば、効率という言葉のままでは手続に落とせないので、数えて比べられる形に置き換えて、評価の規準も担当する内部監査人も使う道具も、監査プログラムに書き込むということなんですね。
この記事で分かること
- 経験年数や面談の手ごたえで効率を語る進め方が、どこで行き止まりになるのか
- 効率を測れる項目へ翻訳したうえで、監査プログラムに何を書き込めば実行できる手続になるのか
- この論点で想定される三つの出題型と、その切り方
コントロールの効率性を検証するための手続を識別する(P2-A-06-c)
よくある誤解
効率性というのは、同じことをするのに、どれだけ手間や時間が少なくてすむかという見方ですね。
では、効率が良いか悪いかは、何を見れば確かめられるのでしょうか。この効率性を確かめる場面では、測る前に語ってしまう誘惑が強く働きます。
単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。
- 承認者の経験年数を集計して、熟練者の多い部署なら遅れは少ないはずだという推定
- 担当者への面談で、作業が軽くなったという手ごたえを聞き取る進め方
- 何も測らないうちに、二重承認を省く簡素化を改善提案として先に書く段取り
- 過去の不正事例を集めて、二重承認は維持すべきだと結論づける確かめ方
はじめの二つは、印象や人の属性からの推定で効率を語っています。三つめは、測る前に結論のほうを書いてしまっています。
四つめは、効率を問われているのに有効性の話に答えています。三方向に散らばっているようで、実は共通点があるんですね。
どれも「効率をまだ一度も測っていない」という一点で同じなんです。
どれも、現場では実際に耳にする言い分ですよね。
「ベテランが多いから大丈夫」「現場は楽になったと言っている」「承認を一つ減らせば早くなる」といった具合です。会話としては、ごく自然に聞こえます。
それでも、監査の結論としてそのまま書けばどうなるでしょうか。根拠は誰かの体感のまま残ってしまいます。
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