権限レベル
内部の脅威は、壁でなく権限で絞る
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、権限レベルの設計を扱います。
すでに正当な権限を持って組織の中にいる人による不正を、何で予防するのか。外向きの守りとの違いを、私と一緒に切り分けていきましょう。
内部者による不正を予防するのは、外へ立てる壁でも入り口の管理でもなく、一人ひとりへ配る権限の範囲を、職務に必要な分まで絞る設計です。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、内部の脅威は、壁でなく権限で絞るということなんですね。
この記事で分かること
- 内部者による不正を予防する「基本となるコントロール」は何なのか
- 横に分ける職務分掌と、縦に絞る権限レベルを、どこで切り分けるのか
- この論点の出題型3つと、その切り方
権限は、職務に必要な分だけ配る(P1-D-04-c)
よくある誤解
社内の人間による不正、たとえば内部から起きるサイバー犯罪を考えてみましょう。
サイバー犯罪とは、つまり、コンピュータやネットワークを悪用する犯罪のことですね。内部から起きる不正を予防する「基本となるコントロール」は何でしょうか。
ひとつだけ示されたら外れる記述を、先に並べておきますね。
- 高性能のファイアウォールを設置すること
- 事務所の出入りの管理を厳しくすること
- 社員のSNSの利用を、まとめて禁止すること
どれも、社内で見かける対策ではありますよね。はじめの二つは、それ自体としては正しいコントロールなんです。
ただ、守っている相手が違います。三つ目のSNSの一律禁止は、そもそも根本の対策になっていません。
しかも、日々の業務に照らして過剰です。良さそうに見えるのに核心を外している、という作りが、この論点の難しさなんですね。
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