不正リスク管理プロセスの評価
見るのは方針ではなく起きた一件
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正のリスクを管理する仕組みが有効に働いたかを、内部監査がどこを見て評価するのかを扱います。
方針が掲げてあることと、仕組みが実際に動いたことは別ものなんですね。私と一緒に、順番にほどいていきましょう。
仕組みが有効かどうかは、見取り図が整っているかではなく、実際に起きた一件が輪の最後まで届いたかどうかで判断します。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、図の上で輪がきれいに描けているかを見るのではありません。
実際に輪が回ったかどうかを見る、ということなんですね。
この記事で分かること
- 不正リスクを管理する仕組みが有効かを確かめるとき、最も強い情報源はどれか
- 整えられていることと、実際に機能したことを、どこで切り分けるのか
- この論点の3つの出題型と、その切り分け方
不正リスクを管理する仕組みが、有効に働いたかを評価する(P1-D-03-a)
よくある誤解
まず、それだけでは仕組みが有効だと言い切れない記述を、先に並べておきますね。
- 外部監査人が、財務諸表は適正だという意見を出している
- 不正対策の研修を、全従業員が受け終えている
- 不正を一切許さないという方針が、経営陣の名前で打ち出されている
どれも、無いよりはあったほうがよいものばかりですよね。ところが、この三つがいくら並んでいても、足りないんです。
仕組みが実際に働いたかどうかまでは、分からないからですね。整っていること、つまり形が用意されていること。
機能したこと、つまり実際に動いたこと。この二つを同じものとして読んでしまうところに、評価のつまずきがあります。
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