一般的な不正スキーム

動詞ひとつで決まる不正の三類型

オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、不正がどんな形で現れるのかという分類の話を整理していきます。

使うのは、資産の不正流用・汚職・財務諸表不正という三つの類型です。

出荷日を書き換えて売上を前倒しした行為はどこに入るのか、そして利益相反はなぜ三つと同じ高さに並ばないのか。

動詞ひとつで振り分ける手順を、私と一緒に身につけていきましょう。

盗んだのか、見返りを受け取ったのか、数字を書き換えたのか。動いたものを動詞に言い直せば、類型は決まります。

この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、行為の舞台ではなく、動いたものが何かで振り分ける、ということなんですね。

この記事で分かること

手口を三つの類型に振り分ける(P1-D-01-c)

よくある誤解

期末、つまり会計の一年の区切りの直前に、出荷の日付を書き換えたとします。

そして、まだ翌期のはずの売上を当期に計上した、つまり今期の帳簿に載せたとします。この行為はどの類型に当たるか、と問われる場面です。

ここで、この行為の分類として単独で置かれたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。

汚職と資産の不正流用は、確かに不正の類型そのものです。ただ、いま挙げた行為には当てはまらないんですね。

三つ目の利益相反は、分類の段そのものが違います。利益相反とは、ひとことで言えば、自分の利益と組織の利益がぶつかる状態のことですね。

利益相反という言葉は、汚職の下に置かれる細目であって、三つと同じ高さに並ぶものではありません。

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