不正リスクの認識
事象の奥にある最重大リスクを見立てる
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、目の前に現れた事象から、最も重大なリスクをどう見立てるのかを整理していきます。
事象とは、つまり実際に起きた出来事のことですね。題材は、過剰な接待を告げる内部通報です。
経費超過や顧客満足度の低下といった、いかにも答えらしい記述がなぜ外れるのか。そこを私と一緒に確かめていきましょう。
現場に現れた事象は結果です。最も重大なリスクを問われたら、その事象を許してきた仕組みと空気のほうへ視線を移します。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、水面から出ている部分ではなく、水面下にある原因の側を見にいく、ということなんですね。
この記事で分かること
- 現場に現れた事象の奥にある、最も重大なリスクの見立て方
- 経費超過・顧客満足度の低下・離職率の上昇が、通報とつながっているのに外れる理由
- 三つの出題型(事象提示・最重大型/表層すり替え型/責任主体型)ごとの切り方
通報が本当に指しているリスクを見立てる(P1-D-01-b)
よくある誤解
内部通報が一枚届きました。内部通報とは、つまり組織の中の人が問題を知らせてくる仕組みのことですね。
中身はこうです。「売上目標を達成するために、取引先への過剰な接待がいつものことになっている」。
過剰な接待というのは、つまり度を越したもてなしのことなんです。そういう内容でした。
ここで、最も重大なリスクとして単独で置かれたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。
- 営業部門の経費予算が超過すること
- 顧客満足度が低下すること
- 営業担当者の離職率が上昇すること
三つとも、実際に起こりうる話ですよね。しかも、通報の内容ときちんとつながっています。
ところが、最も重大なリスクを問われた場面では、三つとも外れます。つながっているのに外れる、この落差こそが、この論点のいちばん難しいところなんですね。
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