計画の段階で不正リスクを見立てる
実施中の気づきではなく、計画で見立てる
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、個々の内部監査業務の計画段階で不正リスクを扱う目的を取り上げます。
その目的がどこに置かれているのか、私と一緒に順を追って見ていきましょう。
計画段階で不正リスクを扱う目的は、不正の撲滅でも犯人捜しでもなく、重大な不正リスクを先に見立てて、その業務の手続へ織り込むことです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、不正リスクは実施中の気づきではなく、計画で見立てるもの、ということですね。
不正というのは、ごまかしや横領のような、ずるいやり方で得をする行いのこと。
扱うのは、個々の内部監査業務において、不正リスクを特別に考慮する必要があるかを判断する、という内容ですね(学習目標P1-D-02)。
この記事で分かること
- 個々の業務の計画段階で不正リスクを扱う目的が、基準のどこに置かれているか
- 内部監査が差し出せるのは合理的な保証であって、不正の撲滅や犯人捜しは計画段階の目的から外れること
- 目的の取り違えを誘う3つの出題型と、その切り方
計画の段階で不正リスクを見立てる(P1-D-02-a)
よくある誤解
まず、計画段階で不正リスクを扱う目的として、単独で提示されたら誤りになる記述を並べておきますね。
単独で提示されたら、というのは、その一文だけで出てきたら、という意味です。試験の記述として一文だけ示される場面だと思ってください。
- 不正をひとつ残らず見つけ、すべて未然に防ぐこと
- 手を染めた人物を突き止め、処罰まで持っていくこと
- 監査部門が不正調査の専門家であると示すこと
- 監査を実施しながら、不正の兆候に気づくこと
どれも不正という言葉の周りにある話ですよね。ところが、計画という工程で不正リスクを扱う目的として単独で出ると、狙いがずれてしまうんです。
工程というのは、つまり、仕事の段取りのどの段階か、ということですね。四つめの記述は特に紛らわしいです。
監査を進めながら不正の兆候をつかむこと自体は、監査人の仕事なんですね。それでも、計画の段階であらかじめ見立てておく、という段取りの話があります。
これが抜け落ちると、この論点で問われている中心が消えてしまいます。
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