意思決定のプロセスが、ガバナンス・リスクマネジメント・コントロールに与える影響
罰則ではなく、報告者を守る仕組み
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、意思決定のやり方が組織のどこに効いてくるのかを見ていきますね。
ガバナンス、リスクの扱われ方、そしてコントロールの設計です。リスクの情報が経営層まで届かない組織に、内部監査部門として何を提案するのが最も効くのか。
私と一緒に考えていきましょう。
非難の文化への打ち手として最も効くのは、報告の手順を増やすことでも、報告しない人を罰することでもなく、匿名で報告できる経路をつくり、声を上げた人を守る仕組みを制度としてはっきり定めることです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、詰まりの原因は報告への恐れですから、恐れそのものに届く打ち手を選ぶということですね。
手順を細かくしても、罰を足しても、監査の回数を増やしても、原因の一段外側にとどまってしまうんです。
この記事で分かること
- 報告が上がってこない組織に対して、内部監査部門が提案すべき打ち手の選び方
- 罰則・手順の細分化・監査回数の引き上げが、それぞれどこで的を外すのか
- 最善解型、因果の逆転型、症状と原因のすり替え型という三つの出題型と、その切り方
意思決定のプロセスが、ガバナンス・リスクマネジメント・コントロールに与える影響(P1-C-02-c)
よくある誤解
リスクの情報が経営層まで届かない、そんな状況を考えてみましょう。
届かない状態への打ち手として、それ一つだけを示されたら誤りになる記述を並べておきますね。
- リスクを報告する手順を細かく定めて、全社員に研修を行うこと
- 報告しなかった人に罰を科す規定を新たに置くこと
- 監査の回数を増やして、内部監査部門が自分でリスクを掘り起こす体制を強めること
一つ目は、手順を整える話ですよね。二つ目にいたっては、報告しないと罰せられるという空気を強めます。
かえって、口を閉じさせてしまうんです。三つ目は、情報が流れないという状態をそのままにして、外側から拾い直すだけの打ち手なんですね。
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