組織の文化と統制環境を定義する
土台は仕組みではなく、上に立つ人の姿勢
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、内部統制の土台にあたる統制環境を扱いますね。
何がその土台を支えているのか。そして組織の文化が土台をどうかたちづくるのか。
私と一緒に追いかけていきましょう。
統制環境という土台をいちばん深いところで支えているのは、細かく文書にした手続でも、堅牢なシステムでも、優秀な監査体制でもなく、経営陣が誠実であること、そして倫理を大切にする価値観です。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、土台は仕組みではなく、上に立つ人の姿勢だということですね。
手順書とシステムは、土台の上で実際に働く手立てである統制活動の側。内部監査部門は、仕組みが働いているかを確かめる監視活動の側です。
どれも大事なものですが、いずれも土台の上に乗る側なんです。
この記事で分かること
- 統制環境の土台を形づくるのが、手順書でもシステムでも監査体制でもない理由
- 職務の分離やITに関する全般的な統制が、五つの構成要素のどこで働くのか
- 定義・目的型、構成要素の配属型、責任主体・権限型という三つの出題型と、その切り方
組織の文化と統制環境を定義する(P1-C-02-a)
よくある誤解
まず、内部統制の話から入りますね。内部統制とは、つまり、組織が正しく動くために自分たちで置いている仕組み全体のこと。
その内部統制を支える土台にあたるのが、統制環境なんです。では、統制環境の土台はこれだ、と一つだけ示されたら誤りになります。
そういう記述を先に並べておきますね。
- 細部まで文書にした業務手順書やマニュアル
- 高度なITセキュリティのシステム
- 経験豊富な内部監査部門
どれも、統制がきちんと働くために欠かせないものですよね。ところが、いま挙げた三つが統制環境の土台そのものかというと、置かれる位置が違います。
手順書とシステムは、土台の上に乗る個別の統制活動の側です。統制活動とは、つまり、土台の上で実際に働く一つひとつの手立てのこと。
内部監査部門は、統制の仕組みが機能しているかを独立の立場から確かめる側です。こちらは、監視活動と呼ばれます。
たとえば文化祭の準備で言えば、当日の手順表やチェック表が部品にあたりますよね。手順表を守ろうとする空気のほうが、土台にあたります。
大事な部品であることと、部品が土台であることは、別の話なんです。
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