組織にかかる倫理上・法律上・コンプライアンス上の要件を見つける
法令遵守は最低限、従うのは最も厳格な基準
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事で扱うのは、組織にかかっている倫理上・法律上・コンプライアンス上の要件です。
それをどうやって見つけ出すのかを見ていきますね。現地では当たり前になっている慣行と、組織の倫理規程がぶつかる場面があります。
内部監査人は、どちらに合わせて判断するのでしょうか。倫理規程とは、つまり、組織が自分で決めた「やってよいこと・いけないこと」のルールですね。
ここを、私と一緒に見ていきましょう。
複数の規範が同時にかかる場面では、法令の遵守を最低限の要求と位置づけたうえで、適用されうる基準のうち最も厳格なものに従って判断します。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、法を守ることは求められる水準の下限です。
そこを満たしたら終わり、とはならないんですね。扱うのは、倫理やコンプライアンスに関する問題を認識することです(学習目標P1-C-03)。
認知レベルはBasicとされています。Basicとは、つまり、基本のレベルということですね。
覚える知識そのものは短いんです。ところが、具体的な場面の話に置き換えられたとたん、迷いやすくなります。
そういう性質の論点なんですね。
この記事で分かること
- 現地の法令、本国の法令、組織の倫理規程が同時にかかるとき、どれに合わせて判断するのか
- 金額が少額であることや現地の商慣習であることが、違反かどうかを左右するのか
- この論点で想定される三つの出題型と、その切り分け方
組織にかかる倫理上・法律上・コンプライアンス上の要件を見つける(P1-C-03-a)
よくある誤解
まず、誤りになる考え方を先に並べておきますね。どれも、それ一つだけを対応として示されたら誤り、というものです。
- 現地の法令に触れていないという理由づけ
- 金額が少額であることを根拠にした黙認
- 現地の商慣習として定着していることを理由にした容認
- 実態に合わないからと、組織の倫理規程のほうを緩める方向の改訂提案
現場の会話としては、どれも自然に響きますよね。ところが、内部監査人の判断としては、四つとも同じ方向に外れているんです。
四つに共通しているのは何でしょうか。守るべき水準を、その場でいちばん緩いものまで下げている点なんですね。
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