プライバシーと情報の所有権への尊重
私的な利益に使ったら、禁止されていなくてもアウト
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、監査で知った情報を私的な利益のために使う行為と、仕事を通じて身についた汎用的なスキルの利用。
この2つをどこで切り分けるのかを見ていきます。線の引き方が分かると、迷いがぐっと減りますよ。
判定の軸は3つ。使う目的が専門職として承認されたものか、方針・手続・法令に沿っているか、組織の適法で倫理的な目的に反していないか。「方針に禁止と書いてあるか」ではありません。未公開かどうかは、私的な色を濃くする事情です。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、公になっていない情報を私的な利益のために使うこと。
これは方針に明記がなくても違反だ、ということですね。
ここで扱うのは、プライバシーと情報の所有権への尊重という細目、つまり学習目標を構成する小項目ですよ(学習目標P1-B-06-c)。
この記事で分かること
- 私的な利益のための情報利用と、適法で汎用的な機会の利用を、どこで切り分けるか
- 「方針に禁止と書いていないから大丈夫」がなぜ通らないのか、そして秘密保持が守っている対象は何なのか
- この細目の出題型3つ(定義・目的型/範囲の広狭型/条件のすり替え型)と、その切り方
私的な利益に使ったら、禁止されていなくてもアウト(P1-B-06-c)
よくある誤解
ここで見ておきたいのは、逆向きの誤解です。「職務上知り得た情報の不正な利用にあたる」として提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。
- 監査で学んだ交渉の進め方を、自分の給与交渉に活かすこと
- 社内公募の正式な手続を経て、空いている職位に応募すること
- 監査で訪れた都市の地理に詳しくなり、友人の旅行計画に役立てること
これらはどれも、仕事を通じて身についた汎用的なスキル、つまり、どこでも使える力の利用です。あるいは、一般的な経験の利用ですね。
全従業員に開かれた機会の利用も、ここに入ります。たとえば、アルバイトで身についた接客のこつは、その職場を離れても頭に残りますよね。
禁止の範囲を広げすぎると、こうした正当な行動まで違反に見えてきてしまうんです。ところが、正当な行動まで違反に見てしまう人が、逆をやることもあります。
本当に危ない行為のほうを「方針に書いていないから」と軽く見てしまうんですね。
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