内部監査の手法の適用
証拠の信頼性は、誰が関わったかで決まる
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、監査証拠の信頼性が何によって決まるのかを見ていきます。
在庫の実地棚卸をリモートで監査する場面を題材にしますよ。相手が用意してくれた資料と、監査人がその場で選んで確かめたもの。
この2つの差を追いかけてみましょう。
証拠の信頼性は、資料の体裁ではなく、誰が対象を選び、誰がその場に立ち会ったかで決まります。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、信頼性を高めているのは2つの要素だ、ということですね。
監査人がどれだけ直接的に関与したか、そして情報源がどれだけ独立しているかです。
ここで扱うのは、内部監査の手法の適用という細目、つまり学習目標を構成する小項目ですよ(学習目標P1-B-06-b)。
この記事で分かること
- 情報を適切に利用するという柱の入口側として、監査証拠の信頼性を決めているのは何か(監査人の直接的な関与と、情報源の独立性)
- 十分性・信頼性・関連性の3つが、なぜ互いに言い換えのきかない性質なのか
- この細目の出題型3つ(最善解型/証拠属性の入れ替え型/条件のすり替え型)と、その切り方
証拠の信頼性は、誰が関わったかで決まる(P1-B-06-b)
よくある誤解
秘密の保持を扱う学習目標の中に、なぜ証拠の信頼性の話が入ってくるのでしょうか。
この学習目標の題は「秘密を保持し情報を適切に利用する」です(P1-B-06)。情報を適切に利用するという柱には、入口の側も含まれます。
その情報をどうやって、誰から得たのか、という側ですね。「内部監査の手法を適用する」というこの細目は、その入口を扱うんです。
在庫の実地棚卸(つまり、倉庫にある品物を実際に数えて確かめる作業)を、リモートで監査する場面です。
「証拠の信頼性を最も高める方法」として単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べます。
- 工場の担当者が撮影した在庫の写真と在庫リストを、メールで受け取ること
- 昨年の棚卸結果と比較し、大きな変動がなければ問題なしと判断すること
- 在庫が正確である旨の宣誓書を、対象部門から入手すること
どれも監査手続として実在しますし、他の手続と組み合わせれば補強の材料になります。昨年との比較は、分析としての意味がありますよね。
宣誓書(つまり、内容に間違いがないと相手が書いて出す書面)も、対象部門(つまり、監査を受ける側の部署)の認識を確かめる材料にはなります。
ところが、信頼性を最も高める方法として単独で置かれたら、誤りなんです。
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