取締役会による承認
独立の根拠は、社長のハンコではなく取締役会の承認
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、内部監査基本規程を承認するのは誰かを整理していきます。
なぜ経営者ではなく取締役会でなければならないのか、というところですね。ふだんの決裁の感覚のままだと、つまずきやすいところなんですね。
規程を最終的に承認するのは取締役会であり、経営者の承認や指示は、内部監査部門の独立性の根拠にはなりません。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、独立の根拠は社長のハンコではなく取締役会の承認だ、ということですね。
作成と維持はCAE、承認は最上位のガバナンス機関である取締役会。CAEというのは、内部監査部門のトップのことですね。
扱うのは、内部監査基本規程の要件を認識することです(学習目標P1-A-03)。
この記事で分かること
- 承認するのが経営者ではなく取締役会でなければならない理由
- 「グローバル内部監査基準」の用語で「取締役会」が指す範囲と、署名・定期的な見直しの扱い
- 三つの出題型(責任主体・権限型/半分正しい複合記述型/手続・順序型)の切り方
承認するのが取締役会でなければならない理由(P1-A-03-c)
よくある誤解
取り上げるのは、承認です。承認をめぐって、単独で提示されたら誤りになる記述を先に並べておきますね。
- 最高経営者の承認や指示があれば、独立した位置づけは確立できるという理解
- 規程はCAEが作成する文書だから、CAE自身の決裁で確定してよいという理解
- 最高経営責任者の署名がなければ、規程は成立しないという理解
- 一度承認されれば、そのあとは見直さなくてよいという理解
ふだんの決裁の感覚だと、どれも自然に見えてしまうんじゃないでしょうか。決裁とは、上の立場の人が判断して認めることですね。
ところが、経営者そのものを監査する場面を想像してみてください。どれが誤りかが、はっきりします。
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