取締役会・最高経営者との協議
承認をもらう場ではなく、期待をすり合わせる場
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、内部監査基本規程についての協議を取り上げます。
CAEが取締役会と最高経営者と協議する、その主たる目的を整理していきます。CAEというのは、内部監査部門のトップのことですね。
承認をもらいに行く場なのか、それとも期待をすり合わせる場なのか。ここが分かれ目になります。
協議の主たる目的は、承認を取り付けることでも資源を確保することでもなく、内部監査の独立した位置付け・権限・役割・責任について、三者で相互理解と合意を形成することです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、協議はもらいに行く場ではなく、双方向のすり合わせの場だということですね。
相手は取締役会と最高経営者の二者そろって、という点もあわせて押さえておきましょう。
扱うのは、内部監査基本規程の要件を認識することです(学習目標P1-A-03)。
この記事で分かること
- 規程についてCAEが取締役会・最高経営者と協議する、その主たる目的は何か
- 基準6.2が規程に明記するよう求めている内容と、協議で焦点を当てるべき事項
- 三つの出題型(目的型/責任主体・権限型/半分正しい複合記述型)の切り方
規程について取締役会と最高経営者と協議する、その目的(P1-A-03-b)
よくある誤解
取り上げるのは、協議の目的です。単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べておきますね。
- 取締役会から承認をもらうための手続き
- 翌年度の監査予算を確保するための場
- 内部監査部門の業績貢献をアピールする機会
- 他部門との対立について、上位者の指示を仰ぐ場
- 執行のトップである最高経営者にだけ説明すれば足りる手続
日々の仕事としては、どれもありそうな場面ですよね。ところが、協議の主たる目的としては、そろって方向が違うんです。
共通しているのは、相手から何かを「もらいに行く」向きになっている点。基準が求めているのは、もらいに行く向きの逆です。
つまり、双方向のすり合わせなんですね。たとえば、文化祭の企画を先生に認めてもらう場面と、クラス全員で内容をすり合わせる場面。
同じ話し合いでも、向きが違いますよね。
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