戦略目標・期待事項との整合確認
まず自部門の内と外を体系的に見る
オーディットコア・ハブのアキラです。
この記事では、内部監査部門長(CAE)が部門の戦略を作るときに、いまの部門の姿とあるべき姿との差を、どこから測り始めるのかを見ていきます。
手を付けやすい一手ほど落とし穴があるところなので、一緒にたどってみましょう。
差というものは、いまの姿と、あるべき姿の両方が置かれて初めて測れます。ですから出発点は、自部門の内側にある強みと弱み、外側にある機会と脅威を、体系的に見ることです。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、比べる相手が置かれていなければ差は測れない、ということなんですね。
ですから内側は強みと弱み、外側は機会と脅威、と対にして覚えておいてください。
この記事で分かること
- 部門の戦略と組織の目標とを突き合わせるとき、あるべき姿との差をどこから測り始めるか
- その分析を合わせる先はどこか、そして期待に沿ってビジョンと戦略目標を作る主要要素の四つ
- この論点で想定される出題型は三つ。条件のすり替え型、半分正しい複合記述型、定義・目的型と、その切り方
あるべき姿との差を、どこから測り始めるか(P3-A-05-b)
よくある誤解
CAEが、部門の戦略を作ろうとしている場面です。そのために、いまの部門の姿と、あるべき姿との差を分析しようとしています。
ここでは、最初に採るべきアプローチとして単独で提示されたら誤りになる記述を、先に並べますね。
- 同業他社の内部監査がどうやっているかを調べて、真似できそうな領域を洗い出す、という出発点
- 監査に使うソフトを新しいものに替えて、これまでの仕事ぶりを数字で振り返る、という出発点
- チームの一人ひとりに、目指すキャリアと得意な専門分野を聞いて評価する、という出発点
三つとも、すぐ手を付けられて、出てくるものも具体的です。いかにも仕事が進んだ感じがしますよね。
ところが、どれもいまの姿の一部を映すだけなんです。あるべき姿の側は示しません。
差を測る作業なのに、比べる相手が置かれていませんよね。だから出発点としては誤りになる、という理屈です。
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