内部統制のフレームワークを使用する目的と便益を説明する
手続書ではなく、統制を測る共通のものさし
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、COSOの内部統制フレームワークを使う目的と便益を整理していきます。
どこにあって、どこにないのか。監査手続の一覧でもなく、報告様式でもないとしたら、いったい何を与えてくれるものなのでしょうか。
ここを、一緒に言葉にしていきましょう。
COSOの内部統制フレームワークの主眼は、有効な内部統制を整備し、運用し、評価するための、共通の理解と共通のものさしを提供することにあります。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、与えられるのは実行の手順書ではなく、評価の共通のものさしだ、ということなんですね。
共通の言葉があると、部門をまたいで同じ基準で議論できます。そのうえ、抜け漏れが体系的に浮かび上がってくる。
便益はそこにある、と押さえておきましょう。
この記事で分かること
- フレームワークを使う目的と便益が、どこにあって、どこにないのか
- 内部統制が与えるのが、絶対的な保証ではなく合理的な保証にとどまる理由
- この論点で想定される三つの出題型と、その切り分け方
内部統制のフレームワークを使用する目的と便益を説明する(P1-C-08-b)
よくある誤解
まず、COSOの内部統制フレームワークを使う目的や便益についてです。単独で提示されたら誤りになる記述を、並べますね。
- 不正を見つけるための具体的な監査手続を定めること
- 規制当局への報告様式をそろえて、事務を簡素にすること
- 導入によって、リスクを完全に排除すること
- 外部監査を不要にして、監査にかかる費用を減らすこと
- 価値を創造し、維持し、実現して、機会をつかむこと
最後のひとつは、特に紛らわしいんですよね。価値を創造し、維持し、実現して、機会をつかむ。
ところが、この言い回しはリスクマネジメントの側のフレームワークが掲げる目的なんです。内部統制のフレームワークが中心に置くねらいではありません。
だからこそ、内部統制のフレームワークの中心が何なのか。ここで一度、言葉にしておきましょう。
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