内部統制の設計と有効性をレビューする
そろっているかではなく、共に動いているか
オーディットコア・ハブのアキラです。この記事では、内部統制の設計と有効性を、内部監査人がどうレビューするのかを整理していきます。
各拠点の統制がどれも良好なら、全社としても有効だと言えるのでしょうか。ここが分かれ目なんですね。
私と一緒に、順番に見ていきましょう。
個別に機能していることと、全体として統合運用されていることは別物であり、有効性の結論は後者で決まります。
この一文が、今回の暗記対象なんです。ひとことで言えば、部門や拠点ごとの合格を足していっても、全社の有効性の答えにはならない、ということなんですね。
有効性の要件は二段構えです。存在して機能しているだけでなく、統合された形で共に運用されているか。
そこで結論が決まる、と覚えておきましょう。
この記事で分かること
- COSOの内部統制フレームワークが置く、有効性の二つの要件(一つめ=存在していて、かつ機能している/二つめ=統合された形で共に運用されている)
- 内部統制の設計・運用・監督・評価を、誰がどこまで担うのか
- この論点で想定される三つの出題型と、その切り分け方
内部統制の設計と有効性をレビューする(P1-C-08-a)
よくある誤解
まず、次の記述を並べておきますね。どれも、全社としての有効性の結論として単独で出されたら、誤りになるものです。
- 各部門と各拠点の統制がそれぞれ機能しているので、全社として有効である
- 統合されていないという問題は、全社的なリスク評価をもう一度実施すれば解消できる
- 拠点をまたいで情報がつながらないのは、情報システムを担当する部門の技術的な問題である
- ひとつの構成要素に重大な欠点があっても、ほかの構成要素が強ければ埋め合わせられる
どれも、それらしく聞こえますよね。ところが、全社レベルの有効性を問われた場面では話が変わります。
この四つを結論として置くと、いずれも誤りになるんです。有効性という言葉が求めているのは、部門や拠点ごとの合格ではありません。
つまり、部分の合格を足していっても答えにはならない、ということなんですね。
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